赤さんと吸血鬼

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女なんて星の数ほどいるって!
まぁ星には届かないけどな!
まさに外道!


<美点>
・エロゲではあまり見かけない独特な絵柄。すごくかわいい。
・赤ちゃん育成に奮闘する日常イベントは新鮮。すごくたのしい。
・赤さんの立場から見る、ヒロインたち。これも新鮮。すごくぶっちゃけてる。


<難点>
・いろいろな「なぜこうなった?」の理由付けが薄くて説得力が足りない
・いろいろな設定をシナリオに対して詰め込みすぎな印象
・唐突にはじまって、唐突に終わる。



(良い意味でも悪い意味でも)突っ込みが止まらないノンストップシナリオ


まず最初に、 いくつかのタイトルを並べ「これらに共通する事柄はなんだろうか?そう!母と子の授乳を題材とした芸術作品である!」とやろうと思っていたのですが、いかんせん「授乳の聖母」だの「授乳する母親」だのド直球なタイトルばっかりだったのでやめました。 

 
とある学園にいかにもお嬢様な外見の女の子とそのお付きのメイドが留学をしにきた。曰くこの学校のガラスは特別製で肌が弱いお嬢様にピッタリなのでこの学校を選んだという。主人公も住む、学園寮にお嬢様ご一行もこれから住むこともあり主人公の取り巻きと仲良くなって(主人公にお嬢様の正体バレたり)いくなか、唐突に寮の前に主人公宛に生後四ヶ月の赤ん坊が捨てられていた!いろいろやったけどしばらく保護しないといけなくなったので主人公たちは赤ん坊の世話という大役を担っていくのだが――というストーリー。


最初に挙げたようにホンマモンの「赤ん坊」というキャラクターがイベントの軸になるというのは新鮮で、ヒロインたちが慌てたり、なぜか主人公が巧みに対処したりする日常イベントは読んでいて面白かった。そしてなによりの目玉が『ヒロインの授乳シーン』である。この授乳はホンマモンではなくあくまで泣き喚く赤ん坊をあやす目的でする比較的序盤でやる日常イベントのひとつなのだが、いやぁ母と子って絵になりますね。不思議な魅力うんたらかんたら。公式サイトのサンプル画像にもあるのでやるにせよやらぬにせよ見ておく価値はあると思うのね。授乳に限らず、お風呂入れるだのオムツをとりかえるだのとあまり見かけないイベント(ヒロイン達が真剣に赤さんの●処理談義するのとかね)は本当に良かったと思う。


さて、本題に入るとして


この「赤さんと吸血鬼」という作品をプレイすれば誰もが一つの言葉を脳内に浮かべる



唐突
 

合言葉は『唐突』 



細かいことを気にしてはいけないという作品は多々あるものの、これはその必要許容レベルが少し多めに必要。ルールが破綻してる、設定がおかしい、その行動原理の理由説明はあーだのこーだ、その知識は間違って説明されてるだのと一般的に気にしてはならない項目というのはこういうメンツですが、そもそもそのメンツすら現さない(表さない)ことで細かいことのツッコミをされないという革新的なアイデアなのかもしれない。多分、違う。


詳しく、説明していこう。


物語前半をプレイ途中にはなんとなくイベントとイベントとの繋がりが薄く、全体的なテンポがはやい?唐突に始まって唐突に終わるなぁと思っていた。

中盤からその真価が発揮された。
ヒロインとの接触により順調に(無意識に)攻略を進める主人公にヒロインは次第に惹かれていき、ついに記念すべき一人目の女の子と一線を越え一戦を交えるわけだがここはまだいい。事前の言い訳(理由付け)もあるし。若気のイタリー

しかし、一人目の女の子と一線を越えしばらくいちゃいちゃするのかと思えば何もなかったかのように日常シーンが続き、あぁ一夜限りの関係ってやつかな。なんて傍観していれば、



唐突に
 
何の脈略もなく
 
言い訳(理由付け)ひとつせずに




二人目が自ら陥落されにいく
 
ここらへんから、少し怪しさを匂わせる。


いや、わかる。
抜きゲーといえば、人智を超えた主人公の天然ジゴロ能力により、主人公が歩けばヒロインにあたる。というくらい、たちまち全ヒロインと一戦交えている作品は少なくない。
シナリオ重視のゲームであっても、選択肢なしの一本道だったりすると、なんだかんだで複数のヒロインといろいろするのも見かける。

だからそのような類なものだと予め納得していれば、この倫理観の方は許容できなくはない。 


しかし、脈略もなければわたしそれでもいいのなんて言い訳もなく唐突に屋上の風景が写ったかと思えばいきなり甘いBGMが再生され始めたときにプレイしてる側は「えっ?」と声を漏らすのは間違いない。青い空の下、学校の屋上で一人ポツンと取り残されたようなショックがおきる。

なお、無論唐突なのでいわゆる甘いささやきだの言い訳だのシチュエーション解説といったところの「導入部分」はないわけだが、安心して欲しい










ピロートークもない。



小説ならば間違いなくページの読み飛ばしを確信して、飛ばしたページを探しに戻るだろう。これがヒロイン全員に行われるので一瞬の気の緩みも許されず、気付けば学園寮生とその取り巻きは全員主人公と唐突に一戦交え終えてる状況を見ると、主人公の数少ない友人にして同じ寮生の男の子が少し可哀想になってくる(余計なお世話)


以後の濡れ場に限らず、通常のイベントでも中盤以降から唐突に始まってブチ切りされることが多々ある。 
とある選択肢を押した直後の「唐突」も必見。二度目の「えっ?」を漏らすことができるだろう。 
ルートも3つあると明言されてたもののほとんど共通ルートであり、エンディング後に実はルートが確定していたようで少し個別といえるようなシナリオがあってすぐに終わる。個人的にはこれはルートというより、3つのエンドだと思う。
 
 
つまるところ「赤さんと吸血鬼」における問題点がこれであり、「執筆する時間がたりなかったので端折りました」という感覚がひしひしと伝わってくる。(足りてたら失礼な物言いですごめんなさい)
なので、中盤~後半にかけてはより頭を空っぽにして立ち絵を眺めていくことで切り抜くといいかもしれない。
最後の最後に猛烈に詰め込んで(シナリオが)駆け抜けてくれるのでちょうどいい。



絵は、かわいい。しっかりえろい。気を引き締めてプレイしよう。
そう思えば悪くはない、、、、、はず、、、
最後のオチもわりと意味が分からないのはじぶんだけでしょうか。


ヾ(๑╹◡╹)ノ 









 キーワード抽出《唐突》

13件。

思いっきり使おうと思っていたけど、思ったより少なかった。